Cases

広大な北海道で初防除、1町超えでも安心

  • ドローン

有限会社粒里代表取締役 : 田村 賢治 様 千葉 大樹 様

地域
北海道夕張郡栗山町
作物
水稲・小麦
作業
防除・センシング

掲載年:2022年

北の大地、栗山町より届けたい「里のあじ」

「この10年間は、失敗すると後が続かないというプレッシャーが、日に日に大きくなる毎日でした」と語るのは、田村社長。粒里は、2001年、栗山町で初めての農業生産法人として、8戸の農家によりスタートしました。高校卒業後、地元企業で働いていた田村社長は、農業法人設立のタイミングで、家業の農業を継ぐ決意をしました。右も左も分からない農業。高齢でリタイアする先輩も続き、責任が増していきます。しかし、この10年の間に、新しい仲間も加わり、この先の10年は次世代に託していくことが課題だと考えています。「共存共生、地産地消、自給自足」を理念に、地域の農業を守り、安心・安全・新鮮で美味しい生産物を提供し、環境に配慮した循環型農業を目指しています。

エネルギー溢れる若者が集まり、柔軟な発想が炸裂

粒里は、50代の社長、40代の取締役、さらに若い世代の現場スタッフで構成されています。柔軟な発想で考え、自ら責任を持って挑戦する風土があります。その一つが、ナイルワークスのドローンの導入でした。スタッフの千葉氏が新聞で目にし、興味を持ちました。千葉氏は、粒里で働く以前は、フランス料理店のウェイターをしていました。ワインソムリエの資格も取得し、目の前で美味しそうに料理を楽しむお客様の姿がやりがいでした。次第に、食材そのものに興味が湧き、自分の手で作りたいという想いから、生まれ育った町の粒里の門を叩きました。経験ゼロからのスタートでしたが、心強い熱い想いの仲間達に囲まれ、今は若手のリーダーとして主に長ネギやニンニクを担当しながら、ナイルワークスのドローンで水稲防除を行っています。

広大な北海道で、農家さんの手による初防除

粒里が、ナイルワークスのドローンによる防除を開始したのは、2019年です。北海道において、農家さん自身によるナイルワークスのドローンの運用は、粒里が初めてでした。北海道の圃場は、広大です。無人ヘリコプターで散布した方が、時間は圧倒的に早いです。しかし、ナイルワークスのドローンは自動飛行で、1町クラスの圃場でも均質に散布ができるため、心と体にゆとりが生まれます。タブレットの「開始ボタン」を押すだけでドローンが飛行し、バッテリーや薬剤がなくなりそうになると元の離陸地点に戻ってくるので、複雑で面倒な手間はありません。飛行中は見守っているだけです。精神的な負担がなく、自分のペースで作業を進められることが魅力です。翌年2020年は、水稲だけではなく、小麦の防除も行いました。

粒剤・豆粒の除草剤の散布に挑戦、未来への一歩

2021年は、ナイルワークスのドローンを活用して、粒剤除草剤・豆粒除草剤の散布にも取り組み、必要な量のみを撒くことができました。新しい技術を活用した挑戦として、未来への一歩だったと思っています。農薬や肥料を撒く際に意識していることは、地域に適合し、環境に配慮することです。それが、食味につながっていくので、大切だと考えています。これからも、未来を見据え、新しい技術を取り入れながら、社会や環境の変化に対応していきたいと思っています。「美味しい」「ありがとう」という言葉が、粒里で働く仲間の原点です。豊かな農地を次世代へと繋ぎ、北海道の未来へと続く道を開拓していきたいと思っています。

有限会社粒里 様

北海道ならではの広大な自然に恵まれた栗山町は、移住者支援や子どもたちへの自然環境教育・食育にも積極的な町です。粒里でも、農業未経験者を歓迎し、地元の子どもたちに田植え教室を実施しています。自然と仲間を大切にしながら、米・麦・大豆や野菜類、冬期はキノコを栽培し、新たに米粉や栗の木の栽培にも取り組んでいます。低農薬・減農薬で品質の高い作物を生産し、よりサステナブルな農業を目指して日々挑戦を続けています。

https://tuburi2400.com

導入製品はこちら

農業用ドローンNile-T20
お客様事例一覧