飛ばすのではなく、見守るドローン。

農業用ドローン

有限会社粒里
千葉 大樹 様
地域:北海道夕張郡栗山町 作物:水稲・小麦・大豆・とうもろこし 作業:防除・防除請負

※撮影上の演出のためヘルメットを被っていません

地域の農業を守り、安心・安全・新鮮な生産物を提供し、環境に配慮した循環型農業を目指す農業生産法人粒里は、札幌市や新千歳空港からそれぞれ車で約1時間のアクセスの良い道央圏に位置する栗山町にあります。札幌のレストランでソムリエをしていた千葉さんは食を提供する立場から生産する立場へ転身し、地元の栗山町で就農しました。水稲、麦、大豆、子実コーンを生産する過程で農業用ドローン Nile-JZ Plusを活用しています。

千葉さん「ナイルワークスの農業用ドローンが“自動飛行ドローン”と紹介された農業新聞の記事を見て興味を持ちました。11月上旬の秋蒔き小麦の雪ぐされ防除で、導入前散布デモを実施してもらいました。畑がぬかるんでトラクターでは畑に入れない時期なのですが、空中から均一に散布できていることとドローンによる防除作業が効いていることも確認できたので、麦だけではなく水稲や大豆にも活用できると判断し導入を決めました。自動飛行なので僕はドローンを見守っているだけです。“ドローンを飛ばす”のではなく、”見守る”だけですから気持ち的にも安心して作業できます。」

空き時間にひとりで 小回りがきくドローンならでは。

軽トラの荷台にドローンをのせる千葉さん
このあたり一帯の圃場は粒里さんの作付。地域の農業を守るとともに変化の激しい農業環境にうまく対応しながら、次世代によりよいバトンを託していきたいと考えています。この地域の農業を途絶えさせたくないと思い、農業に携わる者同士で手を取り合いひとつずつ頼まれた仕事をこなしていく姿勢は、責任感の強さを感じます。

千葉さん「粒里では5人がライセンスを持っており、交代でドローン散布を行っています。誰が散布しても精度は変わらず均一に散布できるところがやっぱり魅力ですよね。これまでは空中からの無人ヘリコプターと地上からのスプレイヤーを使っていましたが、ドローンを導入してからスプレイヤーを使わなくなりました。自社の圃場でドローンを活用するだけではなく周辺農家からの請負防除も引き受けており、年間約30ヘクタールを散布しています。ドローンであれば急な依頼でも小回りがきくのでちょっとした空き時間にひとりで散布できるドローンはとても便利です。」 

近い未来に仕事の選択肢として農業があるように。

稲の穂先に蜻蛉がとまっている風景
栗山町は子どもたちへの自然環境教育・食育にも積極的な町です。粒里でも、農業未経験者を歓迎し、地元の子どもたちに田植えから収穫まで農業体験を実施したり、本州から修学旅行を受け入れ、交流を通して農の魅力を伝えています。自然と仲間を大切にしながら、低農薬・減農薬で品質の高い作物を生産し、よりサステナブルな農業を目指して日々挑戦を続けています。

千葉さん「休日には家族が圃場に遊びに来ます。妻がおにぎりを差し入れしてくれますし、子どもといっしょに田植えをしているので農業を身近に感じている様子です。子どもは自分が手で植えた苗が育ってお米になって、それを食卓で食べていることを理解していると思います。日本の食といえば米なので、プライドを持って作り続けたいですし、近い未来に農業が仕事の選択肢として子どもたちに選ばれるように頑張り続けたいです。自分が作ったお米をお客様や友達・親戚が買ってくれて美味しいよ、という声をもらえるのでうれしいですしね。町内の飲食店でも粒里で生産したお米を使っていただいていますが、そこでも美味しいとの声が聞こえるので米づくりを頑張るきっかけになります。」

ブレンドされない自社だけの米、きっと一番うまい。

ドローンを飛行させている千葉さんの様子※撮影上の演出のためヘルメットを被ってません
農業技術が進んだ現代でも農業はお天気次第と言われており、繁忙期には休みなく圃場に出ることもありますが雨天だと否応なしにお休みになる点は今も昔も変わりがありません。一方、生産性向上を図るため農業機器のデジタル化による省力・省人化を積極的に取り入れることで時間に追われることから開放され、自分らしく心穏やかに作業に集中できるメリットが見えてきました。千葉さんの農作業スタイルはTシャツにジーンズとスニーカー、活力にあふれた表情が印象的です。

千葉さん「このあたりの農家さんはだいたいこんな格好で一昔前の作業服はもう着ていません。田んぼの中に歩いて入り、手で散布するといった大変な作業が今では圃場から離れた場所でスマホ操作だけで作業できてしまいます。30分あれば準備から散布・片付けまで出来ますからね、楽になりましたよ。今年の猛暑の影響は大きくて、今年は例年に比べて1週間から10日早めの収穫となりました。同じ地域で同じ品種を作っていても、農家によってこだわりが異なるので厳密には作り方が違います。そういった意味でも、他の農家さんが作ったお米と混じった(スーパーなどに並ぶ)お米より、自社だけの米のほうが断然おいしいと思っています。」

農業が自分にとって遠い存在だったとしても、生産者の顔や作物にかける情熱が分かるだけで農業はぐんと身近になります。理解することから農業を支援するカタチもあると感じます。日本人とは切っても切れない関係のお米は地域の文化や歴史に紐づいています。ナイルワークスの農業用ドローンを活用いただくことで農と食の未来に向けて地域の力になり、次の世代につなげていく一助としてこれからもあり続けたいと願っています。

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