農業用ドローンで散布可能な除草剤の調べ方|ドローン活用のメリット・デメリットも

農業用ドローン
目次

様々な雑草が、作物の生育に被害を与えます。除草剤散布は生産者にとって重労働です。そこで、注目を集めているものは、農作業の省人化や作業効率化に有効な農業用ドローンです。農業用ドローンによる除草剤散布のメリット、気をつける点を解説します。

ドローンによる除草剤散布のメリット

広大な圃場に除草剤を散布することは、大きな負担です。より簡単に、適切なタイミングを逃さずに、作物に応じた除草剤散布を実現したいと考える方もいらっしゃると思います。

そこで、以下3つのポイントから、農業用ドローンによる除草剤散布のメリットを解説します。

  • 作業効率の向上
  • 作物を傷つけない
  • 薬剤から人体を守る

作業効率の向上

農業用ドローンで除草剤を散布するメリットは、やはり作業効率が高いことです。

従来の動力噴霧器(動噴)を使って除草剤を散布する場合、重たく隅々まで散布するのは、とにかく重労働です。また、大きな動力噴霧器(動噴)ですと、小さな圃場には適しません。しかし、農業用ドローンを活用することで、労力をかけずに隅々まで散布できます。小回りもきくので複雑な地形の圃場にも散布することができます。

またブームスプレーヤ(乗用管理機)による散布の場合、多量散布のため 10a(アール) あたり25〜150ℓの水で希釈する必要があり、ドローン散布に必要な水の量と比べると4〜20倍の給水時間がかかります。ドローン散布は、ブームスプレーヤと比較し給水時間を短縮できます。

農業用ドローンは、労力や時間をかけずに散布できるので、作業負担を軽減できます。適切なタイミングに、パッと撒ける頼もしい存在です。

作物を傷つけない

農業用ドローンを活用することにより、作物を傷つけずに散布できることもメリットです。

従来の動力噴霧器(動噴)の場合、作物を傷つけないように歩行や走行することに神経を遣います。 圃場がぬかるんでいると、さらに大変です。またブームスプレーヤでの散布の場合、トラクターの通り道は作物が踏まれてしまいます。降雨が続き圃場がぬかるんでいる場合は、重たい液剤タンクを引っ張るトラクターがスタックする可能性があり、危険も伴います。

ですが、ドローンであれば、空中を飛行するため圃場に入る必要がありません。つまり、作物を傷つける心配がありません。 

薬剤から身を守る

農業用ドローンは、薬剤接触を低減できるので、薬剤から人体を守ることができます。

雑草による収穫減少を防ぐため、除草剤散布を行います。従来の方法では、防護服を着るなどしても、薬剤に触れたり吸い込む可能性も高く、人体への影響の不安もありました。しかし、農業用ドローンであれば、薬剤を散布するのはドローンです。

うっかり薬剤を吸引する危険を軽減し、さらに軽装備で作業ができます。

ドローンで除草剤散布で気をつけること

今まで使っていた薬剤は使用できるのか。気をつけることは何か。様々な疑問が思い浮かぶ方もいらっしゃると思います。ここでは、その疑問にお答えします。

空中散布が可能な除草剤を使用する必要がある

農業用ドローンで除草剤を散布する際に気をつけることは、空中散布が可能な除草剤を選定することです。

ドローンで空中散布可能な除草剤は、農薬取締法に基づき登録されています。登録されていない除草剤は使用できません。そのため、今まで使っていた薬剤が使用できるかどうか、事前に確認する必要があります。作物に応じた使用基準を遵守し、ドローンによる除草剤散布をする必要があるので、注意してくださいね。

詳細は農林水産省のホームページを確認し、「農薬登録情報提供システム」で使用可能な農薬を調べましょう。

各種申請が必要

ドローンによる除草剤散布は、人口が密集する地域の上空を飛行する場合があることや、航空法で禁止事項となっている「危険物の輸送」「物件の投下」などにあたるので、国土交通大臣への許可・承認の申請が必要です。

手続きとしては、下記図のとおりです。事前手続きの他、散布後は飛行日誌の記録も必要です。さらに詳しく知りたい方は、国土交通省のホームページを確認してください。無人航空機を屋外で飛行させるための手続き


出典:国土交通省
無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール

https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html
無人航空機を屋外で飛行させるための手続きについて(令和6年4月)

https://www.mlit.go.jp/common/001579420.pdf

散布後のメンテナンスも大切

農業用ドローンで除草剤を散布した後は、ドローンのメンテナンスを忘れないようにしましょう。次に使用する時に薬剤混在のリスクを回避するため、念入りに洗浄を行います。そして、ドローンに傷や破損はないか、バッテリーの状態は正常か、などのメンテナンスを忘れないようにしましょう。これにより、ドローンのパフォーマンスを維持することにつながります。

ナイルワークスの自動飛行ドローンで、より簡単に除草剤散布

より簡単に除草剤散布するために、自動飛行ドローンがおすすめです。そこで、ナイルワークスの自動飛行ドローンの特徴をご紹介します。

国産自動飛行ドローンで、簡単に除草剤散布

ナイルワークスの農業用ドローンNile-JZシリーズは、安全安心な国産にこだわり、フルオート(自動飛行)が特徴です。フルオートなので、農業やドローン経験に関係なく、誰もが簡単に均一に散布することができます。さらに、軽量なので、準備から散布、片付けまで、ひとりでできます。「作業効率を上げたい」「スキマ時間をうまく活用したい」「ひとりで作業したい」このようなお悩みを解決します。

液剤・粒剤に対応

Nile-JZシリーズは、除草剤散布に多い剤型「液剤」「粒剤」の散布が可能なので、希望にあわせた効果的な散布が可能です。

「液剤」の除草剤は、主に雑草の葉や茎から有効成分を吸収させます。既に発生している雑草の葉や茎に直接散布するため、有効成分が吸収される前に雨が降ってしまうと薬剤が流れ落ちてしまいます。散布後に雨が降らないタイミングで散布することが効果的とされています。Nile-JZシリーズは、均一散布はもちろんのこと、適下散布も可能です。ドローンによる適下散布の様子適下散布のイメージ

「粒剤」の除草剤は、主に雑草の芽や根から有効成分を吸収させます。雑草が発生する前に散布し、薬剤が土壌の表面に吸着して処理層をつくり、芽や根が処理層にあたると薬剤が吸収されます。雨上がりなどで圃場が湿っている時に散布することで、有効成分の吸収を促し効果的とされています。Nile-JZシリーズで粒剤散布する場合、ローラーにバリエーションがあるので安心です。

除草剤の効果を最大限に発揮するためには、適期に散布することが重要です。Nile-JZシリーズであれば、適切なタイミングを逃さず、ひとりで簡単に散布できることが嬉しい特徴です。

除草剤散布以外にもドローンを活用

除草剤の散布だけでは、もったいない。Nile-JZシリーズは、除草剤散布以外にも、様々なシーンで活用することができます。播種、防除、肥料散布が可能です。作物は、水稲・麦・大豆・とうもろこし・ごぼう・にんにく・甘薯などに対応しています。ドローンによる播種の様子播種のイメージ

Nile-JZシリーズの利用者の声をご紹介しているので、参考にご覧ください。
詳細はこちら▶︎ 農業用ドローン導入事例

ドローン除草剤散布は、ナイルワークスのドローンで

農業用ドローンでの除草剤散布にご興味ある方は、まずはナイルワークスまでお気軽にお問い合わせください。

Nile-JZシリーズの実物をご覧になりたい方は、イベント情報もチェックしてください。また、Nile-JZシリーズを安全にご利用いただくために、講習会も開催しています。講習会では、今回の記事でご紹介した航空法・農薬取締法・その他関連法令、Nile-JZシリーズの特徴、メンテナンスの方法など、より詳しく習得できます。

ナイルワークスのドローンは、人手不足や高齢化といった農業の課題に真摯に向き合い、開発された製品です。効率的で持続可能な農業を目指す方々にとって、最適な解決方法となるでしょう。

Nile-JZシリーズの主な特徴は以下の通りです。

  • 国産ドローンの信頼性
    • 日本の農業現場を熟知した企業による開発
    • 農林水産省「国際競争力強化技術開発プロジェクト(安全安心な農業用ハイスペックドローン及び利用技術の開発)」による成果を利用
    • 迅速な国内カスタマーサポート
  • フルオートで簡単操作
    • ひとりでも操作でき、ストレスフリーな散布
    • RTK-GNSSや複数センサーから算出された位置情報で、高精度な自動飛行
    • 農業経験や性別を問わず、使用可能
  • 環境に配慮した設計
    • Nile-JZ Plusは可変散布に対応
    • 「みどり投資促進税制」対象機械として、初めて認定されたドローン
    • サステナブルな農業の実現に貢献
  • 多様なニーズに対応
    • Nile-JZ Plus:上位機種として、可変散布にも対応
    • Nile-JZ:標準機種として、シンプルな均一散布

農業用ドローンの導入やその他の疑問点については、ぜひナイルワークスまでお気軽にご相談ください。専門スタッフが丁寧にサポートいたします。 

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