【2024年最新版】農業用ドローンに活用できる補助金・助成金を解説

農業用ドローン
目次

2024年10月より施工されたスマート農業技術活用促進法が後押しになり、水稲や畑作などで農業用ドローンの活用がますます注目されています。スマート農業技術活用促進法とは、農業の生産性向上を目的に、スマート農業技術の活用を促進するための法律です。

ドローンを活用することで農薬や肥料の散布作業時間を短縮でき、圃場へ均一に散布できるなど、省人・省力化や効率化につながります。

とはいえ、農業用ドローン導入時に費用について相談をいただくことが多く「農業用ドローンを使いたいが手が届かない費用だ」「ドローン本体費用だけでなくライセンス費用もかかるので少しでもお金を節約したい」など、やはり初期費用に関する課題もあるようです。

本記事では、ドローン本体とライセンス費用に活用できる補助金・助成金を厳選して紹介します。

※補助金・助成金は対象年度によって条件が変わる場合や、年度内でも予算に応じて締め切られることがあります。必ず各公募の公式ページでご確認ください。

補助金・助成金の対象はおおきくは2種類

農業用ドローン本体を購入するにも、ドローンオペレーターのライセンスを取得するにも一定の費用がかかります。利便性を考慮し、複数人でライセンスを取得する傾向がありますので、ドローンライセンス取得だけでもばかにならない出費になることもあります。

農業用ドローンを導入する際の補助金・助成金は、農業用ドローン本体だけではなく、ライセンス取得費用も補助金・助成金の対象となることもあります。そのため、しっかりと自治体の情報を確認しましょう。

ここからは、補助金の種類について説明します。

農業用ドローン本体の購入費用

農業用ドローンの購入に利用できる補助金・助成金制度は、国や地方自治体が提供する多様なプログラムがあります。申請には事業計画書や農業用ドローンの見積書・カタログが必要になります。補助金・助成金は、法人だけではなく個人事業主が利用できる場合があるので、それぞれの応募条件を確認し、賢く活用しましょう。

農業用ドローンのライセンス取得費用

農業用ドローンを活用した業務効率化や新規事業の創出を図る事業者に対して、ライセンス取得にかかる経費の一部を補助するプログラムがあります。ドローン飛行技術の習得にも補助金・助成金を活用できるので、農業用ドローンの購入時の補助金を確認する際に、一緒にチェックするようにしましょう。

今後、国内におけるドローンビジネスの市場規模が拡大する見込みのため、ドローン飛行業務における現地でのセットアップから飛行、散布までを行える人材ニーズが高まると予想されています。

※農業用ドローンは農薬を運搬することが「危険物輸送」、農薬散布が「物件投下」の特定飛行に該当するため、講習会後は航空法において、国土交通省に飛行許可・承認手続き申請が必要になります。申請手続き方法は各メーカー・販売店にご相談下さい。

出典:国土交通省 特定飛行に該当する飛行
https://www.mlit.go.jp/koku/koku_fr10_000042.html#anc01

国や自治体の補助金・助成金について(2024年9月現在)

2024年9月時点で確認できる補助金・助成金を紹介します。

※補助金・助成金は対象年度によって条件が変わる場合や、年度内でも予算に応じて締め切られることがあります。必ず各公募の公式ページでご確認ください。

人材開発支援助成金

人材開発支援助成金は、事業主が雇用する労働者に対し職務に関連した専門的な知識及び技能を習得させるための職業訓練等を計画に沿って実施した場合等に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成する制度です。従業員がドローンライセンスを受講した場合にも利用できることがあります。能力開発計画書を策定する必要がありますが、各都道府県労働局やハローワークで作成にあたっての相談を受け付けてくれるので、本助成金が活用できるか相談してみてください。

出典:厚生労働省 人材開発支援助成金https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html

農地利用効率化等支援交付金

新たな技術を活用した農業用機械等の導入による、労働力不足の解消等のための 取組を支援する交付金です。例えば農薬散布などのドローン導入や自動操舵システムが対象となります。本事業による農業者への支援は市町村等を通じて行われるため、詳細については、市町村の農政担当部局や都道府県の農政担当部局又は各地方農政局等へお問い合わせください。

出典:令和6年度農地利用効率化等支援交付金https://www.maff.go.jp/j/keiei/sien/R6_nouchiriyou/attach/pdf/index-3.pdf

産地生産基盤パワーアップ事業(収益性向上対策)

収益力強化に計画的に取り組む産地に対し、農業者等が行う高性能な機械・施設の導入や栽培体系の転換等に対して総合的に支援する事業です。都道府県によって実施概要やスケジュールが異なるため、産地パワーアップ事業の取り組み事例などをネットで確認してください。

参考北海道の事例
北海道ホームページ
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/nsk/santipu.html
産地生産基盤パワーアップ事業PR版
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/fs/9/5/7/5/0/2/1/_/PR版(R5補正産地生産基盤パワーアップ事業).pdf

担い手確保・経営強化支援対策(令和5年度補正予算)

地域計画が策定されている地域等において、将来の労働力不足に対応する取組や、環境への負荷を低減し生産の持続可能性を高める取組など意欲的な取組により、経営構造の転換・経営の発展を図ろうとする担い⼿が、融資を活⽤するなどして農業⽤機械・施設を導⼊等する際、補助⾦を交付することにより、主体的な経営発展を⽀援します。

また、化⽯燃料・化学肥料の使⽤量の削減や、発展が著しいロボット技術やICT等の技術 を活⽤したスマート農業機械等の現場への導入を重点的に支援します。

公式サイトから対象となる企業や補助金の額なども確認できるので、まずはしっかりと確認しましょう。

出典:農林水産省
担い手確保・経営強化支援対策(令和5年度補正予算)
https://www.maff.go.jp/j/keiei/sien/R5ni_shien/index.html
担い手確保・経営強化支援事業PR版
https://www.maff.go.jp/j/keiei/sien/R5ni_shien/attach/pdf/index-1.pdf
パンフレット
https://www.maff.go.jp/j/keiei/sien/R5ni_shien/attach/pdf/index-7.pdf
担い手育成・確保等対策事業費補助金等交付要綱(令和6年3月29日改正)https://www.maff.go.jp/j/keiei/sien/R5ni_shien/attach/pdf/index-10.pdf

最新情報はこちらをチェック

ご興味のある地域を選択し、自分に合う補助金・助成金を見つけていきましょう。

補助金データベース

補助金・助成金情報を自分でひとつずつ探すには手間暇がかかります。そのため、ここでは     補助金・助成金情報を集積したポータルサイト紹介します。キーワードや地域を指定し、自分に合う補助金・助成金を簡単に探し出すことができます。

補助金ポータル
https://hojyokin-portal.jp/subsidies/search

みんなの補助金コンシェルジュ
https://hojyokin-concierge.com/subsidies

自治体告知

各自治体では、年度予算内でその地域での農業支援策として補助金事業を展開しています。

令和6年度スマート農業加速化支援事業(対象エリア:青森県南部市)
農業の雇用労働力の減少及び高齢化による労働力の低下、担い手不足の解消を目的として、自ら農作物を栽培・販売している農業者又は団体を対象に、農業用ドローンおよび農業用ドローンオペレーター技能取得に係る経費の一部を補助します。

出典:青森県南部町 令和6年度スマート農業加速化支援事業について
https://www.town.aomori-nanbu.lg.jp/page/5515.html

令和6年度龍ケ崎市スマート農業導入加速化支援事業(対象エリア:茨城県龍ケ崎市) 
AI、ICTなどの先端技術を活用した農業技術、いわゆる「スマート農業」による農業経営の省力化や高品質生産を実現するための支援として、スマート農業導入に係る費用の一部を補助します。本募集では、農業用ドローンの操縦技能を習得するための講習にかかる経費を一部補助します。

出典:令和6年度龍ケ崎市スマート農業導入加速化支援事業の募集案内
https://www.city.ryugasaki.ibaraki.jp/jigyosha/nourinsuisangyou/oshirase/suma-tonougyou.html

令和6年度美唄市スマート農業機械導入補助金(対象エリア:北海道美唄市) 
美唄市では農業生産現場の課題を解決する新たな生産方式を確立するため、農業技術のデジタル化に役立てるスマート農業機械の導入を支援します。

出典:美唄市スマート農業機械導入補助金について
https://www.city.bibai.hokkaido.jp/soshiki/14/291.html

その他、地域によって細かな補助金がありますので、お住いの地域や圃場地域の自治体情報をこまめに確認してみましょう。締め切られている場合でも、担当部署に問い合わせし、次回の補助金情報を早めに入手するようにしましょう。

迷う時はナイルワークスまでご相談ください

補助金・助成金を上手に活用して農業用ドローンを活用し、生産性向上を促進させることが重要であると考えています。ナイルワークスでは様々な地域での農業用ドローン導入支援の経験からお客様の状況に合った補助金・助成金申請サポートを提供していますので、下記にあてはまる方は、お気軽にご相談ください。

  • 補助金・助成金の手続きが難しそうなので、相談できる環境がほしい
  • 補助金・助成金申請にかかる手間やコストをできるだけ抑えたい
  • 補助金・助成金に興味があるけれども、情報がないので話を聞きたい

本記事では、農業用ドローンに活用できる補助金・助成金を紹介しました。一定の費用が必要になる際には、補助金・助成金を上手に活用することをおすすめします。

ナイルワークスでは、お客様の状況に応じた補助金・助成金の選定や申請に必要な書類の準備サポートまでご用意していますので、農業用ドローンの導入を検討されている方はお気軽にご相談ください。

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