大型農業生産法人でドローン導入 「食」を支えることの使命感と、達成した自信と誇り

農業用ドローン

株式会社西部開発農産様
片山勇太 様 栁川葵 様 小原凛花 様
地域:岩手県北上市 作物:水稲・大豆・小麦 作業:防除

西部開発農産は、岩手県有数の穀物地帯の北上市にあり、岩手県の郷土の農業振興のために、1986年に設立した農業生産法人です。離農者が手放す農地を可能な限り引き受け、郷土の農地を守り続けてきました。創業当時、約30ha程度だった耕作面積は、2024年には約1000haを超えるまでになりました。その中には、耕作放棄地や中山間地など、農作業には手間がかかり、決して条件が良いとは言えない農地も数多くありますが、これらの農地を引き受ける理由は、日々の「食」を支えることの使命感と、達成した自信と誇りがあるからです。そのため、毎年、耕作面積は増加し続け、大型機械化と自動化をバランス良く取り入れて作業能率の向上と人材育成に力を入れています。

新人も女性も、作業品質を担保

農Girl


西部開発農産では、農業未経験の若者を受け入れ、次世代農業人材育成に積極的に取り組んでいます。継続可能な農業を目指すために、作業の自動化を取り入れ、作業品質を担保することでベテランから新人まで、同じ品質で散布作業を行うことができる体制を作っています。その中には、女性もいます。散布中は日陰に入ることも可能なので、日焼けしたくない“農Girl”たちにも好評だとか。ドローンは力仕事を軽減し、女性も活躍できる環境を整えることにもつながっていると実感しています。

神奈川県育ちの栁川葵さんは日常的に緑に触れていたいと思うようになり大学卒業後この世界に飛び込んだ筋金入りの農Girlです。

栁川葵さん「(ドローンを使って防除作業をしていると)ひとりでできるんだね、すごいね!って、周りの農家さんから声をかけられますね。ドローンを飛ばした後に、実際に目に見えて生育の成果がわかるようになることが楽しいです。」

大好きなみどりに囲まれて、安心して作業できる歓び

女性一人でドローンセッティングをする流れ作業時間の短縮や従業員の負担を軽減し、作業能率を向上させるため、ナイルワークスの農業用ドローンを導入しています。もともと無人ヘリコプター2機を利用して防除を行ってきましたが、操縦の難しさや長時間の手動操作による従業員への肉体的・精神的な負荷も高く、農薬被ばくによる健康問題も抱えていました。そこで、2019年、ナイルワークスの農業用ドローンを導入した防除を決断しました。2024年には可変散布ができる最新モデル「Nile-JZ Plus」へ切り替え、前モデルに比べて散布効率が格段に上がったと実感しています。

Nile-JZ Plusは軽量なので 軽トラックに積み込み、圃場へ運搬し、作業準備することが全部ひとりででできます。また、圃場に最適な飛行経路も自動的につくる国産自動飛行ドローンなので、安心してボタン一つで操作できる気軽さも好評です。

「こんなに大きなドローンに仕事で関わることができるなんて、憧れていたので嬉しいですし、良い機会をいただけたと思っています。農業の知識はなかったのですが、先輩方がすべて教えてくださいました。」と、前向きな小原凛花さん。

新進気鋭農業法人であり続ける姿勢

思いを語る片山さん



西部開発農産様は積極的にスマート農業を推進しているので、圃場ごとの作物単位での育成や作業状況、人単位での活動効率などもデータ管理することで農作物の均一化働きやすさを改善し続けています。データやツールは、人間が観察して得られる情報や経験値、俗人的で煩雑な管理構造を凌駕すると考え、スタッフが安心して農作業できる環境を“データを駆使した経営”で整えることで、高品質な作物栽培につながっていくとおっしゃっています。

片山さん「目指す姿は、“Earth to Table(大地から食卓へ)”、安全安心で新鮮な農産物を届けること。わたしたちは郷土・北上の農地を守り、安心できる農作物の生産に励み、安定した「食」を届けていくことに努めています。地元の耕作放棄地を引き受けるためにも、農地の拡大化と作業機の大型化と効率化に取り組んでいます。特に機械の効率化という意味では自動化が重要で、誰もが同じ品質で農薬散布できるナイルワークスのドローン導入を通して、新人教育にも力を入れています」大型農耕トラクター



本州最大級の農業生産法人・西部開発農産様は、地域全体の課題となっている持続可能な農業への取り組みはもちろんのこと、センシングによる作物の生育把握や生育診断、農地や機械の大型化に対応した管理ツールなど、ナイルワークスの最先端技術を農業の現場に活用しながら、意見を率直に伝え、ともに協力しながら未来の農業につながる技術向上にも熱心です。テクノロジーを駆使する彼らの真摯な姿勢からは、農業改革を突き進める決意があります。今後も、西部開発農産は、日本の食を通して日本はもとより世界中の人々の生活をよりよいものにし、安心安全な食を守り続けます。

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